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 土砂被害を受けた宇和島市吉田町の吉田浄水場の代替施設2カ所の完成予定が、当初の計画より早い8月上旬に前倒しされることになった。三間町の代替施設工事現場を視察した岡原文彰市長と中村時広知事が24日明らかにした。自衛隊など関係機関の協力で施設の調達や輸送、工事が円滑に進んでいるためという。

 宇和島市吉田町の山間部にあった吉田浄水場は吉田町と三間町に水道水を供給していたが、大雨が降った7日に土砂崩れで壊滅した。市によると、23日夕現在で宇和島市の吉田町と三間町の計約4800戸で断水が続いている。市などは19日、吉田町と三間町にそれぞれ代替の浄水施設を整備し、8月下旬に完成予定と発表していた。2施設はすでに着工。完成当初は必要な水量の6~7割ほどになる見込みという。

 岡原市長と中村知事は三間町向けの浄水施設が設置される中山池自然公園で記者会見。中村知事は「第一のハードルは水の供給で、大洲と西予は通水した。(吉田町と三間町の)工期が大幅に短縮したのはチーム力にほかならない。8月上旬に見込みが立って、(関係者は)そこに向かって踏ん張っていただきたい」と話した。

 吉田町向けの代替施設は吉田浄水場から約1キロ離れた市有地に設ける。土砂災害などに備えて周囲に土囊を積み、建屋や鉄筋コンクリート壁の設置、周辺の土地のかさ上げも検討する。

 中村知事はこの日、運行の見合わせが続くJR予讃線の被災状況を視察。宇和島市吉田町の下宇和―立間間では、線路の盛り土が崩壊した現場を確認した。中村知事は「現場を見て実感した。相当な期間がかかるのはやむえない。一日も早く(再開が)できるように県としてもJR四国にフォローしていきたい」と話した。(佐藤英法)