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支援通信

 西日本豪雨で被災した広島市安芸区で、地域の親たちが、夏休みに入った子どもたちが友達と遊んだり勉強したりできる場所づくりに取り組んでいる。

 同区のコープ矢野東2階にできた「マールこども食堂&マール寺子屋」に子どもたちの笑い声が響く。カルタや縄跳びで遊ぶ子ども、親たちと算数や国語の問題集を解く子ども……。お昼には、ご飯も出る。母親と妹の3人で訪れた尾崎良介君(5)は、カレーライスを平らげ、「みんなとめいっぱい遊べて楽しい」と笑顔で話した。

 会社役員の太田郁恵さん(36)が提案し、35人あまりの母親が、交代で世話役になって運営している。不定期開催で、避難所やスーパーなどにチラシを貼り出したり、太田さんがツイッターで発信したりして開催日を告知している。

 太田さんは「町は被災し、子どもたちは集団で遊べる機会がほとんどなく、ストレスを抱えている。学校が再開するまで続けていきたい」と話す。

 同区矢野西では、子ども食堂や高齢者の健康教室など地域交流の場として活動を続けていた「矢野の家」が活動を再開した。元保育士の上郁子代表らが中心になり2年前に空き家を改装して活動していたが、豪雨以来、休止していた。地域住民の「人と話す場所がない」と嘆く声を聞き、「こういう時こそ、地域の集いの場が必要」と再開した。

 近くに住む有原地香さんは、小学4年と1年の男の子を連れて訪れた。夏休みになったものの、外は砂ぼこりが舞い上がり、鼻水やせきが止まらなくなるため、子どもたちは自宅に缶詰め状態だという。「夏祭りや花火も全部中止で、子どもたちの楽しみがほとんどなくなってしまった。早く再開してもらえて良かった」と話していた。(池田良、細川卓)