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 53歳の女性。近視で、40年前からハードコンタクトレンズを使用しています。10年ほど前から目に痛みを感じるようになり、めがねを使っています。加齢によるものか、目そのものの不調か、気になっています。(神奈川県・T)

【答える人】山口昌大(やまぐち・まさひろ)・順天堂大学医学部付属順天堂医院眼科准教授=東京都文京区

 Q 考えられる原因は。

 A まず加齢によって涙の分泌が減るドライアイが考えられます。レンズと角膜(黒目)の間に入ってクッションの役割を果たしている涙の量が減ると、角膜に傷ができて痛みを感じます。二つ目はレンズの汚れです。洗浄液との組み合わせが悪いと汚れが落ちにくく、それが角膜を傷つけます。三つ目は上のまぶたが垂れ下がる眼瞼下垂(がんけんかすい)です。コンタクトレンズの動きが悪くなり、まばたきの間にレンズと角膜の間に入る涙の交換が悪くなります。

 Q 検査法は。

 A 光を目に当てる細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査でコンタクトレンズの動きや傷、汚れを調べます。目の表面の傷の有無は、フルオレセインという、傷がある場所が黄色くなる染色液を使って調べます。ドライアイの診断には、濾紙(ろし)を使って涙の分泌量を調べる試験を行います。

 Q 治療法は。

 A ドライアイの場合は目薬を1日に数回使って不足している涙を補います。傷が多いレンズは新しいものに交換します。眼瞼下垂では、垂れ下がったまぶたの影響を抑えるため、小さいレンズに変更します。眼瞼下垂手術も選択肢の一つです。

 Q 日常での注意点は。

 A ハードコンタクトレンズはソフトに比べて硬く、異物感はありますが、涙が交換されるため、長時間使用が可能です。レンズの特性を理解して使うことが必要です。ハード、ソフトを問わず、3カ月に1回程度、眼科医の診察と目の検査を受けてください。痛みや充血、目やになどの自覚症状が出た時は無理に使わず、症状が続くようなら医師の診察を受けましょう。

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