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 (25日、高校野球三重大会決勝 白山8―2松阪商)

 三重大会はノーシードの白山が春夏通じて初の甲子園出場を決めた。5年前には他校と合同チームを組むほど部員不足に苦しんだが、東監督らが奔走して部員を集め、チームを再建。ついに頂点に上り詰めた。

 「打撃には自信がある」。辻主将の言葉通り、一回に敵失や伊藤の二塁強襲の適時二塁打などで2点を先取。五回には打者9人の猛攻で6点を挙げ、試合の流れを引き寄せた。

 先発の岩田は七回を除き、毎回走者を背負ったが粘りの投球を貫いた。

 今大会は3回戦でシード校の菰野を4―3で破って波に乗った。準々決勝、準決勝と1点差で制し、初めての決勝に進出。決勝は10安打、8得点と打線が奮起して初の甲子園切符をつかんだ。部長は女性の川本牧子さんが務めている。

 1959年創立の県立高。野球部は60年にできたが、79年に8強入りしたのが過去最高成績だった。夏の三重大会は2007年から10年連続で初戦敗退。東監督が就任した2013年には学校の壮行会で生徒たちから「やめとけ。やめとけ。どうせコールド負けや」とヤジが飛んだという。13年秋と14年春は部員が足らず、連合チームを組んだ。

 それが、今年の春季大会では8強入り。壮行会で東監督が「甲子園を目指す」と話すと拍手が起きた。

 東監督は「周囲が変わってきたと感じた。甲子園は夢のようです」。辻主将は「『日本一の下克上をする』と言ったけど、それが達成できた。優勝の実感はまだ湧かないけど、みんなのおかげで勝てたと思う」と話した。(鷹見正之)