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 明治時代に新種として記載されたものの、存在がほぼ忘れられていた「ミツクリミジンコ」が、約120年ぶりに見つかった。東北大の研究チームが日本動物学会誌の電子版に発表した。「再発見」にはミジンコが大好きな大学生が貢献した。

 ミツクリミジンコは1896年、東京帝国大の石川千代松教授が日本動物学会誌の前身の雑誌に発表。だがその後、存在を疑問視する研究などもあり、徐々に忘れ去られていった。

 チームは2016年に、2年ほど前から飼っていた千葉県産のミジンコの種を確認するために、ミトコンドリアDNAと呼ばれる遺伝子を解析。日本に広く分布するミジンコとは異なる種である可能性が浮かんだ。

 ミジンコ類は通常時はメスだけで増えるが、種の同定にはオスも必要だ。当時学部生だった丸岡奈津美さん(24)がオスが偶然出現したことに気づき、形態的な特徴も確認した。

 チームの解析の結果、遺伝的には既知の種と異なり、形態的な特徴は石川氏のミツクリミジンコについての記載とよく似ていたことから、ミツクリミジンコを約120年ぶりに確認したと結論づけた。

 丸岡さんは中学生のころにミジンコに「一目ぼれ」し、飼育や観察を続けてきたという。「ミジンコ女子」として大学院で研究を続ける丸岡さんは、「普通のミジンコとはメスの顔つきが違う。自分の知らないミジンコに会えてビックリしたし、うれしい」と話している。

 論文は以下のサイトhttp://zdw.zoology.or.jp/ZDW/EarlyView?p=3別ウインドウで開きますから見ることができる。(小坪遊)