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 文部科学省は7月31日、「全国学力・学習状況調査」の結果を公表した。学力調査での県内の平均正答率は小学6年生、中学3年生ともに国語、算数・数学、理科の3教科計10科目全てで全国平均を下回った。小6は算数Aで全国最下位だった。県教育委員会は「結果は重く受け止める。スピード感を持って対応したい」と結果の分析と対応を急ぐ方針だ。

 調査は4月17日にあり、特別支援学校を含む県内の公立小223校の6年生と公立中102校の3年生が受けた。学力調査では国語と算数・数学で基礎的な知識をみるA問題と応用力を試すB問題が出題された。

 各教科の平均正答率は、小6で全国平均を1・7~3・5ポイント、中3で1・1~3・2ポイント下回った。3年に1度調査する理科を除き、全国平均を全教科で下回るのは5年連続。朝日新聞の集計によると、各教科の都道府県別順位は小6で40~47位、中3で28~45位。とくに小6の算数Aは全国で最も低い正答率で、国語Aは愛知、大阪、島根、沖縄と並んで最も低かった。中3でも国語Bが鹿児島、沖縄と並んで最も正答率が低かった。(真田嶺)

 「全教科で全国平均を下回り、改善が見られなかった。結果をより深刻に重く受け止め、早急に対策をしなければならない」。県教委の辻本長一・幼小中教育課長はそう語った。

 県教委が「全国との差が目立った」として着目したのは小6の国語Aの問題番号8。文章の中にある単語の一部と同じ漢字を使う文を三つの選択肢から選ぶ問題が5問出された。県内の小6はこの5問への無解答率が7・7~11・8%で、全国平均と2・5~4・1ポイントの大きな差があった。

 県教委は「3択で無解答率が高いのは、その問題の前までにかなり苦戦し、たどり着けていないということが大きな原因」とし、「そもそも読み込む力が弱いのかもしれない」と分析した。

 辻本課長は「滋賀の子どもたちは素晴らしい力を持っている。自分たちはできないと思ってほしくない。教育委員会や指導者側が子どもたちの可能性を伸ばせるようにしっかり努めていきたい」とも述べた。