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 東京電力福島第一原発3号機の使用済み燃料プールにある核燃料について、東電と経済産業省は26日、今年度の中ごろとしていた取り出し時期を11月中にすると発表した。燃料を取り出すクレーンにトラブルが続き、本番の作業に向けた訓練が中断していた。

 3号機の原子炉脇にあるプールには、566体の核燃料が水中に保管されている。今後、新たな地震や津波で設備が壊れる恐れがあるため、敷地内の別の専用施設に移すよう急いでいる。

 東電は水素爆発した原子炉建屋のがれきを撤去し、建屋上部に放射性物質の飛散を防ぐカバーとクレーンを設置。今年3月に試運転を始めたところ、電気系統のトラブルが相次いだ。5月には制御盤が焦げて損傷したことも判明した。

 その後、ケーブルなどの取り換えや改修を終えて、今月から再び試運転にこぎつけたが、作業員の訓練や細かながれきの吸引にもう少し時間がかかるため、開始時期を改めたという。

 経産省の担当者は「工程を精査した結果で、安全を第一に進めていく」としている。

 福島第一原発では、4号機で使用済み燃料プールにあった燃料1535体の取り出しが完了。1、2号機では2023年度中の取り出しを目指している。(川原千夏子)