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 フィギュアミュージアムとして活用されている鳥取県倉吉市の旧明倫小学校の円形校舎が、近代建築の記録調査・保存に取り組む国際的学術組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」(本部・リスボン)の日本支部「DOCOMOMO Japan」から、「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定された。ミュージアムの運営会社「円形劇場」の稲嶋正彦社長が27日、市役所で石田耕太郎市長に報告した。

 「モダン・ムーブメント」は20世紀の建築の主要な潮流の一つで、線や面の構成が美しい建築が多数生まれたという。ドコモモ日本支部は約20年前から代表的な作品を選定しており、2017年度の新規選定として倉吉の円形校舎を含む8件を選び、選定建築は計216件になった。県内では、米子・皆生温泉のホテル「東光園」に次いで2件目だ。

 円形校舎は円形建築を数多く手がけた建築家・坂本鹿名夫が設計した円形校舎の最初期の作品で、1955年に完成。一時は取り壊しが決まったが、住民らによる保存運動で市が「円形劇場」に無償譲渡し、フィギュアの殿堂としてよみがえった。今回の選定は、文化財的な価値とともに耐震性も高く、建物の歴史的価値を尊重した補強・修復工事が施されていることなどが評価されたという。

 稲嶋社長は「円形校舎は市民の宝。使いながら残すことが大切なので、これを機に円形校舎の価値をもっとPRしたい。伝建地区や市役所もあり、建築という視点で倉吉を見てもらういい機会になると思う」と話した。(斉藤智子)