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 滋賀大会は準決勝の27日、初優勝を狙う綾羽が延長サヨナラで滋賀学園を下し、10年ぶり2回目の決勝進出。春夏連続の甲子園を目指す近江は近江兄弟社を圧倒し、14回目の優勝まであと1勝とした。決勝は28日午後3時、皇子山球場で予定されている。

攻守で輝き放つ 滋賀学園・光本選手

 滋賀学園の光本将吾(3年)はこの日も攻守にわたって好プレーを見せた。

 同点に追いついた直後の九回裏2死一、二塁。走者を返せばサヨナラ負けのピンチだ。3番打者の打球が中堅手の光本のやや右よりに飛んできた。

 「チームのために、ここで試合を終わらせたくない」。捕球後、すぐさま捕手の朝井達也(2年)をめがけて送球した。主審の腕が上がり、アウト。ベンチに戻る途中、「ウオー」と叫び、仲間たちと何度もハイタッチを交わした。

 兵庫県西宮市出身。中学の時に同じチームだった一つ上の後藤克基さんが滋賀学園の正捕手として活躍するのを見て、後を追った。

 投手として入り、昨春の選抜では福岡大大濠(福岡)との2回戦再試合で先発のマウンドに立った。しかし2年の春、右ひじのけがをし、昨秋から野手に専念するようになった。

 「投手としてチームの力になるために入ってきたのに……」。でも、野手で貢献しようと気持ちを切り替えた。冬場は長さや重さの違うバットを1日に計1千スイング以上振った。

 練習の成果は最後の夏で発揮された。準々決勝までに3本塁打。この日も三回1死一、二塁で直球を振り抜き、一時逆転となる3点本塁打を放った。十一回の打席では右翼方向にもう少しで本塁打の飛球を放った。その後四球を選び、一時勝ち越しの得点につなげた。

 最後まで粘ったが、あと一歩及ばずサヨナラ負け。「きつい練習をずっと仲間たちとやってきたから、勝ちたかった」。試合後、光本は真っ赤になった目を手で覆った。かなえられなかった夏の甲子園出場は後輩に託した。

 「しんどいこともあったけど、仲間とともに人としても成長した3年間でした」と光本。大学でも野球を続け、プロ入りを目指したいと抱負を語った。(石川友恵)

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