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 昨年8月に岐阜県瑞浪(みずなみ)市の中央道脇の斜面で起きた土砂崩れで、岐阜県警は、斜面に廃棄物を不法投棄していたとして、陶磁器原料メーカーの役員ら3人を廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で逮捕した。10年以上前から不法投棄が繰り返されていたとみられ、県警が捜査を進めている。

 逮捕されたのは、「丸釜釜戸陶料」(瑞浪市)代表取締役の水野辰英(66)▽同社取締役の若尾憲治(のりはる)(68)▽土建会社員の土本直人(58)の3容疑者=いずれも瑞浪市釜戸町。水野容疑者は「わかりません」と否認し、他の2人は容疑を認めているという。

 県警によると、3人は2015年6月18日ごろ、丸釜釜戸陶料の工場敷地内にあたる中央道脇の斜面に、陶磁器原料の製造過程で出た産業廃棄物の汚泥約6トンを捨てた疑いがある。

 捜査関係者によると、水野、若尾両容疑者の指示を受けて土本容疑者が不法投棄を請け負ったとみられ、土本容疑者は調べに対し、「10年以上前から、依頼されて廃棄物を捨てていた」などと供述しているという。県警は不法投棄が常態化していたとみて調べている。

 土砂崩れは瑞浪市周辺に大雨が降った昨年8月18日夜に発生。産廃を含む土砂が中央道に流れ込み、乗用車など4台が巻き込まれ、6人が重軽傷を負った。県警は業務上過失致傷容疑でも捜査を進める。

 岐阜県は昨年9月、丸釜釜戸陶料に斜面からの産廃の撤去を求める措置命令を出し、すでに撤去されたという。

 容疑者らの逮捕を受け、丸釜釜戸陶料は「(会社としてのコメントは)考えていない。業務は通常通りさせていただいている」と取材に答えた。