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 東京電力は27日、福島第一原発の事故と廃炉作業の現状を知ることができる「廃炉資料館」を富岡町に設けると発表した。町内に所有する「旧エネルギー館」を改装する。事故の記憶と記録を残し、反省と教訓を社内外に伝えることが目的。11月末の開館を予定している。

 旧エネルギー館は第一原発と第二原発の中間に位置する国道6号沿いにある。もともとは原発のPR施設だったが、事故後に閉鎖。現在は両原発の見学者らの集合拠点になっている。

 2階建て建物約2500平方メートルのうち、約1900平方メートルを改装し、事故の時の構内や中央制御室の様子を再現した映像を上映したり、汚染水対策をプロジェクションマッピングで紹介したりする。廃炉が決まった第二原発についてもコーナーを設けるという。

 資料館の設置は、東電が2014年に策定した新・総合特別事業計画にも盛り込まれていた。富岡町も旧エネルギー館での設置を求めていたため、宮本皓一町長は発表を受けて「両原発の状況や状態を、随時、確認できることは、町民の安心・安全につながる重要な取り組みだ」とコメントした。(石塚広志)