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 全国高校総体は27日、競技が始まった。津市などで開かれたハンドボールには、西日本豪雨の被害が大きかった岡山県から、男子の総社と女子の倉敷商がそろって登場。いずれも接戦を制し、1回戦を突破した。

 総社は長崎日大を相手に前半は10―11でリードを許したが、後半、5連続得点などで逆転。粘り強い守備も光り、18―16で競り勝った。所努監督は「前半は動きが良くなかった。いろいろあって、特に3年生はいろんな思いを背負って、高ぶりすぎていたのかな」。

 学校は豪雨の被害が大きかった総社市にあり、自宅が屋根まで水につかった生徒もいるという。部活動にも支障が出た。日ごろ練習に使う学外の体育館が自衛隊の拠点となり、使えなくなった。豪雨前がテスト期間だったこともあり、合わせて2週間以上、そろって練習ができなかった。

 中島海主将は近所の被害を目の当たりにして「自分たちにできることは何か考えた」。選手たちにボランティア活動を提案。「僕らができるのは体を使うことだけ」と、みなで支援物資の仕分けや土砂の除去などをかって出た。

 練習再開は12日。大会前に合宿をして、急ピッチで調整してきた。「気合は入っていたけど、バラバラの時間が長かったからちょっと連係が止まることがあった。立て直せてよかった」と中島主将。「勝つことで総社や岡山のいい景気づけになればうれしい」

 初出場だった女子の倉敷商も高松商との接戦を19―18で制した。渡辺柚香主将は「家が被害を受けた友だちにも『がんばれ』って後押ししてもらった。『勝ったよ』って報告ができてよかった」と話した。

 両校の試合では、スタンドに「全国の皆様の思いに感謝 岡山がんばるけぇな!!」と書かれた横断幕が掲げられた。支援への感謝を込めて、両校の保護者が連携して作ったという。(菅沼遼)