[PR]

 若年での発症が多く、生涯にわたってインスリンを投与する必要がある「1型糖尿病」の患者が、障害基礎年金の支給が認められなかったのは憲法が保障する生存権の侵害だとして27日、国を相手取って東京地裁に提訴した。不支給決定の取り消しを求める訴訟を通じて、患者が抱える不安を訴えていきたいという。

 提訴したのは、患者の相談員としてNPO法人で働く林恵美子さん(47)。訴えによると、林さんは5歳頃に発症し、インスリンを毎日投与するが、月に数回は意識を失うことがある。治療費は月に数万円かかり、昨年2月に障害基礎年金を申請したが、国に認められなかった。1型糖尿病患者が障害基礎年金を支給される例もあるが、明確な数値基準はなく、認定されにくいという。訴訟では「発作が月に一度以上」などの基準がある「てんかん」などと比べて「平等性を欠く」などと主張している。

 林さんは提訴後の記者会見で「1型糖尿病はインスリンを打たないとすぐに死ぬ。支援がないことも私たちには障害と同じだ」と話した。

 厚生労働省は「訴状が届いていないので、コメントは差し控える」としている。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(北沢拓也)