【いきもの目線】カラージェリーフィッシュ@しながわ水族館=2018年7月25日、竹谷俊之撮影
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360度いきもの目線

 カラフルな「大砲の弾」のような物体が四方からカメラに向かってくる。カラージェリーフィッシュと呼ばれるクラゲだ。クラゲといえば、ゆらゆらと漂うイメージだが、このクラゲたちは泳ぎが速い。その分あっちこっちにぶつかるが、ぽわんとぶつかっても気持ちよさそうだ。約30匹を飼育、展示しているしながわ水族館(東京・品川区)で、360度撮影をした。

 カラージェリーフィッシュはフィリピンなど、東南アジアの一部の海域に生息する。

 同じ種類でも、青、白、紺、赤紫などさまざまな色をしている。飼育員の福井正志さんによると、体の色が違うのは、クラゲの体内にいる褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類の影響らしい。この藻は太陽光で作り出した光合成エネルギーをクラゲに栄養源として供給しているという。

【動画】カラージェリーフィッシュのメイキング動画=竹谷俊之撮影

 傘の部分を広げたり、縮ませたりする動きのリズムが個体ごとに異なるため、見ていて飽きない。福井さんも「水槽内のビー玉とクラゲの色が相まって、とても奇麗です。動きも面白くて、癒やされます」。

 今回の撮影は、水槽中央部にカメラをポンと置いてもらった。エサを与えるまでもなく、クラゲから近寄ってきてくれた。カメラに興味を持ったのかな、と思ったが、クラゲには脳はなく、水中を浮遊しているだけだという。カラージェリーフィッシュの寿命は約半年という。(竹谷俊之)