三重、停電9万6千戸超も 蒸し暑いのにエアコン使えず

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 台風12号は29日未明、三重県伊勢市付近に上陸して西に進んだ。大きな人的被害はなかったが、建物の損壊が相次ぎ、停電は最大9万6千戸超に及んだ。

 今は一年で最も潮位が高くなる大潮の時期で、台風の接近が満潮の時間帯にも重なるとあって、三重県は28日昼過ぎに災害対策本部を設置した。

 県のまとめでは、津市大門で28日夜、自宅の敷地内を歩いていた男性(56)が転倒し右手首を骨折。津市垂水では屋外にいた男性(21)と女性(52)が風で飛んできたアルミ板で、それぞれ左ほおと左手に切り傷を負った。

 木曽岬町の住宅の窓ガラスが強風で割れたほか、津駅前ではバスロータリー近くの歩道の金属製天井板が風で飛ばされて壊れた。電柱が倒れて国道が1カ所で、倒木で県道が2カ所で通行止めになった。

 開設された避難所などには、ピーク時の29日午前4時半時点で、27市町の1224世帯、1661人が避難した。

 停電は最大で9万6810戸に及んだ。中部電力によると、29日午前4時時点で津市6万3600戸、松阪市8300戸、鈴鹿市7200戸、伊勢市4500戸、伊賀市4200戸など。不快な蒸し暑さの中でエアコンが使えず、信号機が停止した地域も続出した。

 開催日を30日に延期するとしていた桑名水郷花火大会(三重県桑名市)や、29日に延期した名張川納涼花火大会(同県名張市)は、打ち上げ場所の川の状態などから中止を決定。主催者はともに、今年度中の開催の可否を検討するとしている。