茨城)ヒロシマの被爆、紙芝居で学ぶ 児童らが鑑賞

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 広島・長崎に原爆が投下されて73年になるのを前に、30日、茨城県庁で被爆者の半生を描いた紙芝居が上演され、夏休み中の児童ら約20人が鑑賞した。

 「広島に空襲なんてこない」。紙芝居の序盤、毎日のように鳴る空襲警報にうんざりする主人公が、友人に話す。すると、次の場面で原爆が投下される。

 主人公は県原爆被爆者協議会事務局長の茂木貞夫さん(84)=水戸市=がモデル。小学生のころ、父の転勤で広島市へ移り住んだ。11歳のころ、友人と防空壕(ごう)を掘る作業へ行く途中で被爆した。目の前が真っ白になり、気づいたら崩れた塀の下にいたという。

 紙芝居は、遺体がたくさん浮かぶ川を逃げたことや、やけどでただれた皮膚に虫がたかるところまで細かく描かれており、顔をこわばらせる児童もいた。

 紙芝居を読み上げたのは朗読勉強会「じゅげむ」の女性6人。セリフを読む人の他に、うめき声や飛び交う戦闘機の音など、緊迫感が伝わる紙芝居だ。

 終了後、茂木さんは「もう戦争は嫌だ。話を聞いた皆さんが伝えて、多くの人に(原爆の)恐ろしさが伝われば」と話した。鑑賞したひたちなか市立中根小学校5年の安優風(そよか)さん(10)は「怖かったが、夏休みの平和作文でしっかりと伝えないと」と話した。