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 評論家の西部邁(にしべすすむ)さん(当時78)が1月に自殺したのを手助けしたとして、自殺幇助(ほうじょ)の罪に問われた知人の会社員青山忠司被告(54)に対し、東京地裁は30日、懲役2年執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。守下実裁判官は「自殺を思いとどまらせようと努力してきた遺族の悲嘆は大きく、刑事責任は軽視できない」と述べた。

 判決によると、青山被告は西部さんが自殺を決意していることを知り、手助けをしようと東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社社員窪田哲学被告(45)=同罪で公判中=と共謀。1月21日に東京都大田区の多摩川付近まで西部さんを車で連れて行き、川に入水して自殺するのを手助けした。

 判決は窪田被告が、ロープやおもり付きのベルトなどを装着させ、川に流されないように固定したと指摘した。窪田被告は「遺体が発見されやすいようにはしたが、幇助ではない」と無罪を主張しており、青山被告とは公判が分離されている。(杉浦幹治)