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 第100回全国高校野球選手権記念大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)が始まった。5日の開会式では、ヘリコプターから恒例のボール投下が行われた。ボールには今回、小型カメラを初めて取り付け、記念大会に沸く阪神甲子園球場の様子を「ボール目線」で撮影した。

 本社ヘリ「あかつき」(上野博機長)は5日午前、第1試合開始直前の甲子園球場にアプローチした。高度120メートル、時速60キロでバックスクリーン方向から飛来し、機体右側ドアから元高校球児の飯野祐平整備士が社旗と結んだボールを投下。グラウンドに着地すると、観客からはどよめきと拍手がわき起こった。

 小型カメラからの映像は、球場周辺の街並みや観客で埋まったスタンド、試合を前に守備のためグラウンドに散らばった星稜(石川)の選手らをとらえ、地面の青々とした芝生が迫ってくる様子を収めた。

 投下役は社旗を美しく開かせるのが役目。飯野整備士は、社旗につけた紅白の帯が一瞬絡まったのを見て失敗と思い込み、「怖くて着地まで目で追うことはできませんでした」。元球児で、頑張ってきた選手や家族らの気持ちが分かるといい、「大舞台で緊張しました」と話した。

 着地したボールは元大リーグ・ヤンキース所属で星稜OBの松井秀喜さんに手渡され、始球式で投じられた。この始球式は「甲子園レジェンド始球式」の第1投と同時に、全国を記念ボールが巡ったイベント「100回つなぐ始球式リレー」の100回目と位置づけられた。

 開会式のボール投下は、甲子園球場が完成する前年の1923(大正12)年にあった第9回大会から続く恒例行事で、毎年行われている。(河原一郎)

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