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 瀬戸内海にある広島県尾道市の生口島(いくちじま)と高根島(こうねじま)は、生産量日本一を誇る「広島レモン」の産地として知られる。西日本豪雨は、この二つの島の農園も襲った。いっしょに地域を盛り上げてきた地元の加工食品メーカーは、築いたブランドを守り抜けるか。

畑全部流れた農家も

 日がよく当たる急勾配の斜面が多い生口島。雨が少なく温暖な気候を生かして、レモン栽培が始まったのは昭和の初めごろという。海外産の安いレモンに押されて生産が激減した時期もあったが、最近では「減農薬」や「防腐剤不使用」を売りに、価格が上がり生産量が伸びていた。

 ところが7月上旬の豪雨では、この地形があだとなった。大量の雨水を含んだ斜面のあちこちで、土砂崩れを起こしたのだ。

 島の北西部にある「たではら農園」では、レモンの木30本を植えた畑に土砂が流れ込んだ。5本がいまだに土砂に埋もれており、回復できない状態になった。今年2月の寒波のため、もともと実が少なかったこともあり、この秋の収穫は、前年より4割ほど減りそうだという。

 代表の蓼原(たではら)由美子さん(64)は「経営への打撃は大きい」と肩を落とす。直接取引している東京の高級レストランなどに納める分すら、確保できるかどうか分からない。

 JA三原によると、生口島と隣の高根島を合わせた「瀬戸田地区」には、レモン農家が数百軒ある。年間の出荷量は、国産レモン全体の3割近い。豪雨被害の全容はいまだに不明だが、畑全部が流れた農家もあるという。

 レモンは、苗木を植えてから出荷できるレベルの実がなる大きさに育つまで、数年かかる。一からやり直すには時間も、お金も必要だ。JAの担当者は「これを機に生産をやめる農家も出るのではないか」と心配している。

■メーカー、ブランド維持…

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