「大物」を売る意地と誇り 築地の華

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抜井規泰
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魚河岸ものがたり:14

 今年10月で83年の歴史に幕を下ろす世界最大級の築地市場。昨年、築地市場で取り扱われた計2500億円余の鮮魚と冷凍魚のうち、マグロ類が4分の1超を占める。まさに「築地の華」。セリは、その「華」に魅せられたプロフェッショナルたちの舞台だ。

 市場内に店を持ち、それぞれの専門知識と目利きで生きる約530の仲卸は、「組合」のようなものを組織している。これを築地では「業会」と呼ぶ。「鮮魚業会」「塩干物業会」などがあり、ルール作りや情報交換をしている。

 マグロは「マグロ業会」――ではなく、なんと「大物(おおもの)業会」。卸売業者(大卸)のマグロ担当部長の肩書は「大物部長」だ。一瞬ぎょっとする肩書だが、他の多くの市場で「太物(ふともの)」と呼ばれるマグロを、築地では「大物」と呼ぶ。

 築地市場は深夜から動き始め…

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