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 新聞社やテレビ局で、人工知能(AI)の活用が始まっている。各社の取り組みと課題は。

 今夏の全国高校野球選手権記念西兵庫大会決勝。神戸新聞社はツイッターで、記事を発信した。

 「明石商は同点の7回、二死二塁から3番田渕翔のセンターヒット、なおも二死二塁から4番右田治信のレフト二塁打などで計3点を挙げ、逆転した」

 AIを活用して記事をつくる「ロボットくん」が書いたものだ。地方大会のデータや、過去に記者が書いた同種の記事などを「学習」。試合データを読み込ませると1秒あまりで「執筆」する。

 準々決勝から実験的に配信を始めた。デジタル事業局メディアプロモート室の川上隆宏さん(44)によると、社内では「そつなくまとまっていた」という評価の一方、「試合の熱量や雰囲気が伝わらない」という声も。今後の活用方法は検討中だが、開発の現場では「記者が行けない試合のデータをもらい、AIで記事化してはどうか」という意見もあがっているという。

 NHKは、野球の解説で「ZUNO(ズノ)さん」を電通と開発した。過去のプロ野球の300万球以上の打席データから、配球、勝敗、順位などを予測。選手の傾向なども解析できるという。

 今年、米・大リーグの大谷翔平投手の登板試合では、ホームぺージにZUNOさんの1球ごとの投球予測を掲載。昨年のプロ野球日本シリーズでも、インターネットで視聴者と予測対決する企画を実施した。50球以上を予測した4484人中、球種、コース共にZUNOさんを上回ったのは4人だけだった。

 人間の解説者に取って代わるのは「当面は難しい」とNHK。だが、「ホームページにAIならではのデータ分析を提示するような、放送を補完して一緒に楽しむ活用方法に可能性を感じている」という。

 日本経済新聞社は昨年1月、国内の上場企業(約3600社)の大半の決算について、発表直後にAIを用いたシステムで要点をまとめた記事を作り、電子版などで配信するサービスを始めた。

 同社は3年前ごろからAI活用を研究。「うまく使うことで記者はより付加価値のある仕事に専念し、読者の皆様により優れたコンテンツを提供することを目指している」という。

 信濃毎日新聞社は、記者が書いた記事を自動で要約できるシステムを富士通と共同開発。4月から本格的に運用している。記事をケーブルテレビなどに配信する際は文章を要約しなければならないが、1本あたり最大で約5分かかっていた作業が、数秒でできるようになった。担当者は「他のことに人を振り向けられるようになった」と話す。

 朝日新聞社は今夏の第100回全国高校野球選手権記念大会で、AI(人工知能)を使い、試合のポイントを短い行数で読み解く「戦評」と呼ばれる記事を作成。3回戦から朝日新聞デジタルに掲載した。

 例えば金足農(秋田)が近江(…

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