[PR]

 大相撲秋場所(9月9日初日)を前に、横綱審議委員会(横審)稽古総見が31日、東京・国技館であった。8場所連続休場中で秋場所に進退をかける意向を示している横綱稀勢の里は横綱・大関相手に4勝4敗。「久しぶりにああいう(上位との)相撲を取れてよかった。体をしっかりつくって土俵に上がりたい」と出場に向け意欲を見せた。

 冷房がきかない稽古場で汗だくになりながら、鶴竜に1勝2敗、豪栄道に2勝2敗、栃ノ心に1勝だった。5月の稽古総見では同じ相手に力なく敗れる姿が目立ったが、この日は豪栄道と張り手を見舞い合うなど気迫を見せた。

 相撲解説者2人の意見は真っ二つ。舞の海秀平さん(元小結)は「力強さ、粘りが出てきた」と高評価。一方、北の富士勝昭さん(元横綱)は「軽い。右上手を取って胸を合わせられればいいが、そうならないと動きについていけない」と厳しかった。

 横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「体は戻ってきたように見える。あとは慣れと相撲勘じゃないか」と期待を寄せた。稀勢の里は「これがいいきっかけになれば」。今後は出稽古をするなどして調整していく。