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 朝日新聞のウェブサイトで8月上旬、10代が10代に書くいじめのメッセージを募集した。かつて小学6年生の時に朝日新聞に「いじめている君へ」を掲載し、反響を呼んだ「はるかぜちゃん」こと俳優の春名風花さん(17)が投稿を読み、高校生たちと語り合った。(カタカナは仮名)

 いじめ自殺が問題化した2012年、朝日新聞は「いじめと君」という著名人のインタビュー連載を掲載。なかでも反響を呼んだひとつが、春名さんが書いた「いじめている君へ」だった。

 「ただ遊んでいるだけなんだよね。自分より弱いおもちゃで。相手を人間だと思ってたら、いじめなんてできないよね。感情のおもむくままに、醜悪(しゅうあく)なゲームで遊んでいるんだもんね」

 当時小学6年生の春名さんが書いた文章の一部だ。

 いま春名さんは高校3年生。8月20日には、この文章をもとにした絵本「いじめているきみへ」(朝日新聞出版)を発売した。

 同世代は、どんないじめメッセージを書くのか。投稿は「いじめている君へ」「いじめていた私」のどちらかのテーマを選び、作文を書いてもらった。年齢や過去のいじめ体験の有無を回答欄から選ぶ形式で、15~19歳までの17点が集まった。

 春名さんは、まず「いじめていた私」で書かれた投稿に注目した。「いじめた加害者の投稿ですが、9点中8点は被害者の経験もあるのが驚きです」

 「いじめた理由」は、「みんなが笑ってくれるから」「嫉妬した」など。「意識の外で起きていた」から、いじめをしていると自分で気付いた時には遅く、「もうやめたい」「やるしかない」と葛藤した人もいた。

 一方で「謝りたい」といった言葉が、何度か出てきた。

 東京都の16歳の投稿は、後悔に満ちている。

 「小学校高学年の頃、私は2人の友達と一緒にいじめをしていました…(中略)…本当はごめんね、ごめんねって謝りたかった。だけど2人の前でそんなことを言ったら、『なんで謝ってんの?』なんて言われてしまう。2人に嫌われたら私は1人になってしまう。怖い。結局私は謝れませんでした…(中略)…今でもその子のことや自分のしたことを思い出して、泣く時があります。たまに朝の通学路でも会います。話す機会はあるのに、謝りたい気持ちがあるのに、謝れない。私は弱い人間です」

 春名さんは「自分の正義より、グループの空気として正しいことが優先されてしまう。この人の友だち2人も、本当にいじめをしたかったのかわからないのが、怖いところ」と話す。

ひとりでいるの、怖い?

 投稿を春名さんと読んだのは、高校生向け月刊紙「高校生新聞」の高校生記者たち4人。最初にユカさんが、「今まで人に言えなかったんですが」と、緊張気味に口を開いた。

 「実は中学生の頃に、いじめら…

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