政界志す「科学者」続々 トランプ政権の研究費削減受け

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ワシントン=香取啓介
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 研究予算の大幅削減を提案するなど科学界に厳しい米トランプ政権に対し、一線の研究者たちが声を上げ始めた。「科学に基づいた政治」を求め、今秋の中間選挙で議会を目指す科学者は、過去最大規模の150人に達している。

 首都ワシントンのパブ。仕事帰りに立ち寄る人たちに軽食を勧めるランディ・ワドキンスさん(53)の姿があった。

 ミシシッピ大教授でがん研究の専門家。今年11月にある中間選挙で、野党民主党候補としてミシシッピ州の選挙区から下院議員に立候補する。国政の中心地で資金集めの集会を開いた。

 「ワシントンを変えなければならない」。出馬を決めたのは昨年3月。トランプ政権による予算案の概要が発表され、がん研究をはじめとする研究開発費の大幅減が提案された。「科学を無視した政策に不満がたまっていたが、これが最後の決め手だった」。科学に関連する法案が議会にかかるときには、地元選出の共和党現職に何度も申し入れたが、ことごとく反対の票を入れられたという。医療保険問題やハイテク産業振興による雇用創出に取り組み、地元の人口流出を止めたいと訴える。

 連邦議会の上下両院535議席のうち、理系研究者を経歴にあげている議員は3人。ほかに医師やエンジニア出身が約30人いる。環境規制の撤廃・緩和などトランプ政権の科学を軽視した政策に対抗するために、自ら政界を目指す科学者が増えている。

 科学者を議会に送ろうという…

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