【動画】豪雨被害を受けた広島県呉市で作野裕司・広島大准教授らが行った海の水質調査=鈴木智之撮影
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 西日本豪雨の被害を受けた広島県呉市の広湾で、広島大のチームが、水質調査をした。濁りの度合いを示す「濁度(だくど)」の値は、同市を流れる黒瀬川の河口付近から約2キロにかけての場所で高くなり、広湾中央部のおよそ2倍になった。大量の土砂が流れ込んだとみられ、豪雨から1カ月近くたっても影響が続いていることがわかった。

 チームは7月31日、同大の調査船「からぬす丸」に乗り、広湾の水質や水温を測定した。黒瀬川の河口付近から約2キロにかけての海は見た目にもやや黄色く濁っており、濁度は同一地点でも深いほど高く、底の近くでは表層の数倍となった。

 一方、チームの作野裕司・広島大准教授(衛星海洋学)が7月9日に撮影された米国地質調査所の衛星画像を加工したところ、土砂が流れ込んだことを示す「茶色の帯」が、黒瀬川の河口から5キロほど浮かび上がったが、今回の調査では河口から約4キロの地点でも濁りは観察されなかった。作野准教授は「海底に土砂がたまっている可能性がある。1、2カ月後の変化も調査したい」と話した。(鈴木智之)

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