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 6月末に閉店した名古屋・栄の百貨店「丸栄」で人気を集めた鉄道模型展の継承を、競合してきたJR名古屋高島屋(名古屋市中村区)が検討している。その参考にするため、同店が1日、鉄道模型の走行展示を始めた。6日まで。

 7階にある休憩スペースに縦約3メートル横約5メートルのジオラマが置かれ、名古屋鉄道やJR東海の車両など50種類以上の模型が日替わりで走っている。高島屋によると、規模は丸栄の10分の1ほどで、模型メーカー各社も参加していない。今回は試験的な開催で、集客などを参考に来年以降の開催を検討するという。

 丸栄の鉄道模型展は2004年から年1回開催され、毎年1万人ほどが訪れた。丸栄の閉店が決まった昨冬以降、高島屋には「鉄道模型展を引き継いでほしい」というメッセージが客からの意見箱に入っていた。今夏、客が自由に願い事を書いて飾れる七夕の短冊にも鉄道模型展の要望が書かれていたという。

 鉄道模型問屋として、丸栄での模型展に携わった「メトロ科学模型」(愛知県一宮市)が今回の運営を引き受けた。同社も模型展の継承を高島屋にかけあってきたという。

 丸栄での模型展にほぼ毎年足を運んだという名古屋市北区の中学3年栗田昌宜さん(15)は「関東や関西への遠出は難しいので、丸栄と同規模のイベントになってくれたらうれしい」と話した。(山下奈緒子)