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 首相の面会や動向を記録する首相動静は、総理番の記者が主に首相官邸の正面玄関や首相が出席する会合の会場前で、出入りする面会者に確認して執筆している。最高権力者たる首相の動きや発言を確認するのは、国民が政治の動きを知る上で必要な情報であり、権力監視の基本だ。

 通信社の記者だけが代表取材を認められるケースがあるほか、官邸や公邸の入り口は正面玄関以外にも複数あるため、面会のすべてを完全に把握できるわけではない。通信社の記事を引用したり、首相秘書官に面会の有無や相手を問い合わせたりして、間接的な情報で記事化することもある。

 歴代首相の中には、面会の一部を公にしないために、ホテル内で秘密裏に移動したり、秘書官との食事の際に別室で面会したりするケースがあった。しかし、過去の政権で首相秘書官を務めた一人は「記者から問い合わせを受ければ、ごまかしたり、答えなかったりすることはあっても、ウソをついたことはない」と語る。