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 埼玉県は3日、越谷県土整備事務所で保管していたパソコン5台から、個人情報入りのハードディスクが盗まれ、インターネット上で販売されたと発表した。同事務所はハードディスクがなくなったことを1年半前に把握したが、特に対応も公表もしていなかった。

 個人情報は、道路用地の買収にかかわる地権者ら191人の名前や住所、電話番号、口座番号、契約金額など。7月17日午後、匿名の人物から「ハードディスク5個をネットで購入したところ、データが入っていた」と県に連絡があった。調べると、2006年から14年4月まで使っていたパソコン5台の内蔵ハードディスクだった。

 同事務所によると、5台は、使われなくなった他のパソコン13台とともに17年1月まで、職員が出入りする書庫などに保管。同月、業者に処分を依頼した際、「5台のハードディスクがない」と指摘されたが、内部で報告しただけだった。当時の担当課長は「あまり重大なことと思わなかった」と話しているという。

 ハードディスクはすでに無償で県が回収。同事務所は7月31日、県警越谷署に窃盗の疑いで被害届を提出した。(小笠原一樹)