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 「貝殻を思わせる黄金色の立体物」「笑いかけるかわいい犬」「赤、紫、青の入り交じった複雑な色合いの花」。これらはすべて同じ材料でできている。何か。なかなか想像がつかないかもしれない。

 答えはセロハンテープ。「セロテープ」を作るニチバン(東京都)と専属作家契約を結ぶ「セロテープアート」の作家、瀬畑亮の作品だ。

 瀬畑がセロハンテープで物を作り出したのは5、6歳のころだという。NHKの番組「できるかな」が好きで、自分も工作に挑むが、子どもの手ではなかなかうまくいかない。失敗してテープを丸めるうちに、テープそのもので物を作るようになった。

 セロテープを硬く巻いていき、形を作る。大きな作品だと重さは100キロにもなるそうだ。無色のテープは時間が経つと黄金色に変わっていく。カラフルな色は非売品の赤、青、黄、黒、白のカラーテープを重ねることで表現する。立体だけでなくカラーテープを15ミリ角のチップにして重ねていくことで絵も描く。

 瀬畑は「子どものころから物を作る人にあこがれていた。身近なセロテープを通して子どもたちに物を作る楽しさを伝えたい」と話す。

 作品は、9月2日まで岐阜県大垣市のスイトピアセンターで開催中の「セロテープアート」展で見ることができる。火曜休館。観覧料大人300円、小中学生100円。(千葉恵理子)