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 帳簿や通帳からカネをめぐる犯罪を見抜くスペシャリストが大阪府警にいる。その名は「財務捜査官」。地道な作業で事件の糸口を探る技を次世代に引き継ごうと、府警は約20年ぶりに募集を始めた。

 財務捜査官は、金融や財務についての専門的な知識を持つ警察官で、捜査2課に2人が在籍。木戸浩二警部(51)はその一人だ。都市銀行で約10年勤め、1998年に府警へ。中堅ゼネコンの粉飾決算・詐欺事件などを担当した。「数字を間違えると捜査に大きな影響を与え、信頼性が揺らぐ。絶対に間違えないという気概を持っている」

 もう一人は公認会計士の資格を持つ田中功警部(52)。採用直後に総合複写機メーカーの粉飾決算が発覚し、捜査に携わった。「社会的に反響のある事件ができ、捜査員全員で達成感を味わえる」と語る。

 府警はベテランとなった2人の手法を引き継ぐために、新たに募集することを決めた。来年4月1日以降の採用予定で、公認会計士や税理士のほか、金融機関で3年半以上、貸し付け業務の経験がある28~42歳の人が対象。申し込みは8月31日まで。詳細は府警のホームページ(http://www.police.pref.osaka.jp/別ウインドウで開きます)。(米田優人)