皇太子ご夫妻は5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場を訪れ、第100回全国高校野球選手権記念大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開会式に出席した。皇太子さまは開会式で「今日までの練習の成果を十分に発揮し、力の限りプレーすることを期待しています」とあいさつした。全文は以下の通り。

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 あいさつに先立ち、この度の平成30年7月豪雨により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。被災地の復旧が一日も早く進むことを願っております。

 第100回という記念すべき節目を迎えた、全国高等学校野球選手権記念大会の開会式に出席できることを、うれしく思います。

 次代を担う若者が、スポーツを通じて自らを鍛え、スポーツマンシップを養うことは、とても大切なことであり、これまで1世紀にわたり、青少年の夢を育み、国民の大きな関心を集めてきた高校野球が果たしてきた役割には、大きなものがあります。

 私の高校野球の最初の記憶は、第50回記念大会の決勝戦、大阪の興国高校と静岡商業高校の試合でした。1対0という白熱した投手戦をよく覚えています。それ以来、50年にわたり、高校野球を身近なものと感じて応援してきましたし、第70回大会と第91回大会では開会式に出席し、試合を観戦して、長きにわたる高校野球の歴史の一部をこの目で垣間見る機会を得られたことは、とてもうれしいことでした。

 その度に、選手や応援団、観客や運営に関わる人たち、さらには選手たちを受け入れる地元の方々のひたむきな取り組みによって、高校野球が育てられていることを、強く感じることができました。1世紀の長きにわたる皆さんの努力に対し敬意を表します。あわせて、選手の皆さんが、試合を通して大きく成長されている様子もうれしく思っています。

 選手の皆さんは、日々鍛錬を積み重ね、母校の、そしてふるさとの期待を担って、ここ甲子園に集いました。今日までの練習の成果を十分に発揮し、力の限りプレーすることを期待しています。同時に、暑いさなかの試合となりますので、プレーする選手の皆さんも、応援する方々も、くれぐれも体調の管理には気を付けてください。

 この大会が、多くの球児の活躍の場となり、国民に親しまれながら、更に大きく発展することを願うとともに、選手の皆さんのご健闘を心からお祈りし、あいさつといたします。(緒方雄大)