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 災害対策の実践的なトレーニングの拠点が静岡県南伊豆町にできる。開設するのは東京大学災害対策トレーニングセンター。廃校になった同町子浦の旧三浜小学校や周辺施設を利用し、自治体職員や防災関連企業の社員らを対象にトレーニングを実施しながら、体系的な訓練プログラムの研究・開発をする。11月からの本格始動を目指す。

 大きな災害が起きるたびに情報収集の混乱や救助、救援の遅れなどが課題として浮かび上がっている。同センターは、災害対応力を上げる教育訓練センターとして設置された。訓練会場を探していたところ、旧三浜小の校舎やグラウンドがトレーニングに使えることが分かり、町も協力することになった。

 今月2日から5日まで、研究者や企業の社員、地元の住民ら50人あまりが参加し、事前の模擬訓練が旧三浜小や三坂地区防災センターなどで行われた。災害対策本部の情報処理や避難所運営、支援物資の輸送訓練のほか、ドローンを使った被害状況の調査訓練などをした。

 同センターの沼田宗純・東大講師は「通常の訓練は図上で想定を処理することが多いが、実際に体や物を動かす体験型の訓練が有用だ。訓練を標準化して、どこでも、誰でもできるようにするのが目標だ」と話している。(石原幸宗)