[PR]

(6日、高校野球 大阪桐蔭3―1作新学院)

 三塁側のアルプス席では、大阪桐蔭の吹奏楽部員約100人が演奏で選手たちを鼓舞し続けた。今夏は、朝日放送(ABC)の高校野球応援ソングで、人気アイドルグループ嵐が歌う「夏疾風(はやて)」など6曲の新曲を準備。開幕直前まで演奏会が続いたため、練習は2日間しかできなかったが、スーザフォン担当の山崎夏芽(なつめ)さん(2年)は「練習以外の時も譜面を見て覚えました。一生懸命吹いて、選手たちに気持ちを届けたい」と息の合った演奏を披露した。

 部員たちは曲の中でかけ声を入れたり声援を送ったりするため、手には楽器を持ち、首からはメガホンを下げて演奏。フルート担当の木村真綾さん(同)は「しんどくてもいい。春夏連覇のために応援で後押ししたい」。

 1点リードで迎えた八回、満を持して「夏疾風」を披露。2死二塁の好機で最高潮に達した演奏に応えるように藤原恭大君(3年)が適時打を放つと、部員たちは抱き合って喜んだ。部長の前田梨緒さん(同)は「私たちも選手も、3年生にとっては最後の夏。悔いのない演奏で応援をするので、悔いのないプレーをしてほしい。決勝までスタンドで演奏し続けたい」と初戦突破に笑顔だった。(大野正智)

作新学院吹奏楽部「思いを届けた」

 作新学院のアルプススタンドに立った100人の吹奏楽部員。1957年創部の名門が、記念の夏も野球部を盛り上げた。

 部は吹奏楽コンクール県大会で3日に金賞を受賞。県の代表校にも選ばれ、東関東大会の出場を決めた。1年ぶりに甲子園に戻ってきた部長の小林ひかるさん(3年)は「休む間もない日程で大変だと思ったけど、忙しいことはありがたいことです」と笑顔で汗をふいた。

 対戦した大阪桐蔭の吹奏楽部は、6月24日に行われた「野球応援コンサートEXPO」に共に参加し、大会歌「栄冠は君に輝く」を奏でた相手。コンサート当日は時間がなく、大阪桐蔭の部員と話すことはできなかったが、再び同じ空間で演奏できると知り、楽しみにしていた。「相手は優勝候補だけど、団結力では負けない。まとまりのある応援で思いを届けました」

 この日は発足60周年の応援部、30周年のチアリーディング部も交え、息のあった応援をみせた作新学院のアルプススタンド。幼少の頃からチアリーディングを続けているという部長の大橋希望(のぞみ)さん(3年)は「動きのキレ、声、笑顔でチームを後押ししたい」。甲子園の暑さ、独特の緊張感に最初は驚いた様子だったが、得意の力強い動きで選手を盛り上げた。(鈴木孝英)