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魚河岸ものがたり:2

 築地に約530ある水産仲卸の中でも、「て良(りょう)」の朝は特に早い。従業員は、終電で出社してくる。

 午前1時、店先の裸電球がともされた。仲卸の通路には、拳よりやや大きめの花崗(かこう)岩の「ピンコロ石」が敷き詰められている。裸電球の明かりが、常に水がまかれて乾くことのない石畳をぬらぬらと照らす。

 築地市場には、7社の「大卸」が全国の産地から水産物を集め、市場内の卸売場に運び込む。そこで仲卸業者が買い付け、場内のそれぞれの店に運び、注文してきたスーパーのバイヤーや、店に直接やって来るすし職人らに売る。

 「て良」の店先にはもう、前日…

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