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(7日、高校野球 高岡商4―1佐賀商)

 会心の一球だった。六回2死満塁。高岡商の先発山田が、カウント1―2から外角に132キロの直球を投げ込む。「技術うんぬんじゃなくて、やってきたことの全てを込めました」。見逃し三振。グラブを一つ、大きくたたいた。

 直前の場面、2死一、二塁で中前安打を許し、顔をしかめた。本塁後方にカバーに入った際に両足がけいれんした。「やばいと思った」。ベンチ裏に下がって治療を受けた。

 医師からはゴーサインが出た。エースは奮起する。「自分が作ったピンチ。交代はできない」。再びマウンドへ。バスターで揺さぶってくる相手をねじ伏せ、満塁のピンチを切り抜けた。

 七回に同点に追いつかれ、110球で救援を仰いだが、粘投を見た打線が直後に勝ち越した。「全員でつかんだ勝利です」。試合後、左腕は白星をかみしめた。(吉永岳央)

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