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 帝国データバンク福岡支店は7日、食品加工会社「シバタ」(福岡市)が福岡地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。6日付。負債総額は約5億5千万円の見込み。約90年にわたり「麩(ふ)」を手がけてきた老舗メーカーだが、健康志向の高まりによるブームが落ち着き、業績は落ち込んでいた。

 同支店によると、シバタの創業は1928年で、主に生麩や焼き麩の製造を手がけてきた。近年は麩に加えて、ウニといった海産珍味の加工食品にも品目を広げ全国に出荷してきた。

 90年代のピーク時の売上高は年15億円ほどあったが、金融危機後の長い不況で外食向けの需要が減少。2011年7月期の売上高は約5億1500万円とピーク時の3分の1にまで落ち込んでいた。

 その後、2013年ごろから一時、健康や美容食品として麩が注目を集めてやや息を吹き返したが、ブームが一段落した後は、先行きの見通しが立たなくなっていたという。(女屋泰之)