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 愛荘町立愛知(えち)中学校の生徒が、町の伝承工芸品「びん手まり」を直径1・5メートルに拡大した巨大版を制作した。25日に開かれる「中山道宿場まつり」の新企画・大玉ころがしに使われる。

 「びん手まり」はフラスコ型のガラス瓶に、びんの口よりも大きな手まりが入った工芸品で、町には江戸末期に伝わったという。昭和40年代に技術を絶やしてはならないと保存会が結成され、2011年に県の伝統的工芸品に指定された。

 25日に夏恒例の「中山道宿場まつり」が町内で開かれるのに合わせ、びん手まり風の大玉を3人1組で転がすレースを町愛知川観光協会が企画。愛知中学校に巨大版の制作を依頼した。

 生徒たちは、市販されているビニール製ボール2個にデザイン。地元名産の近江上布にちなんで麻の葉模様を採用。美術部員4人が彩色した。

 1年生2人は桃色と黒色を基調に、アクリル絵の具で塗り分けた。西別府乃明さん(12)は「平面デザインを球面にするのが難しかった。定規に頼らず手描きで、矛盾が生じないようにしました」。2年生の2人は青や緑のスプレーによるグラデーションで「宇宙」をテーマに表現。白のテープを麻の葉模様に貼った。外村遙菜さん(13)は「転がした感じがすごくきれいにできた」と話した。

 「全日本 中山道びん手まりころがし」は25日午後3時から、旧中山道愛知川宿の旧街道を約1・5キロにわたって通行止めにして開かれる。1チーム3人のリレー方式で、愛知中学校の生徒が作った巨大「びん手まり」を3人が手分けして転がし、片道100メートルのコースの往復タイムを競う。優勝チームには5万円相当、準優勝チームには2万円相当の賞品が贈られ、仮装などのユーモア賞もある。

 中山道宿場まつり実行委員会は参加10組を募集している。10歳以上で、18歳以上の人が1人以上加わることが条件だが、保護者同伴なら未成年者のみも可。申し込みと問い合わせは、18日までに実行委(0749・42・7683)へ。(大野宏)