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 9日早朝、長崎市松山町の爆心地公園では、高校生らが手をつないで「原爆落下中心地碑」を囲む「人間の鎖」をつくり、核兵器廃絶への決意を示した。今年は米ハワイ州からの高校生2人も参加。長崎の若者とともに平和を願った。

 2人の被爆地訪問は、2月に長崎の高校生がハワイを訪れ、現地の高校生らと交流したのをきっかけに実現。6日に来日し、長崎原爆資料館などを見学した。

 ブルーク・ボルトンさん(17)は「二度と起こらぬよう若者が団結し、すごく力強く感じた」。メーガン・セツコ・タガミさん(17)は「同世代なので、ともに世界のリーダーになれる。若者が同じ目標を持てば、再び起こることを防げると思う。罪なき人々の人生が原爆で強く影響を受けたことを家族や友人に伝えたい」と話した。

 ハワイでは今年1月、「弾道ミサイルがハワイに向けて発射された」という警報がスマートフォンやテレビなどに誤配信された。北朝鮮のミサイル問題で緊張が高まっていた時期。タガミさんは家族と押し入れに隠れ、恐怖でおびえたという。ボルトンさんも「心臓が止まるかと思った。核兵器は冗談ではない。どうにかしないといけない」。

 2月に高校生平和大使としてハワイを訪れた安野伊万里さん(18)と野瀬舞伽さん(18)は、ハワイの高校生の被爆地訪問を実現させるため、後輩らと長崎市内で募金活動するなどして資金を集めた。安野さんは「原爆投下国の米国とつながったのは進歩だ。平和をめざす同志として他の国の若者ともつながっていけたらいい」と話した。(伊藤繭莉)