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 自民党竹下派(55人)は8日の幹部会合で、9月の党総裁選に事実上の自主投票で臨む方針を決めた。同派を率いる竹下亘・党総務会長は、参院側(21人)が推す石破茂・元幹事長支持で一本化を図ろうとしたが、衆院側に安倍晋三首相を支持する声が根強く、断念した。一方、石原派(12人)は安倍首相支持の方針を固めた。

 竹下氏はこの日の幹部会合で、「(総裁選での支持候補を)『一本化する』と言い続けてきたが、できずに今日まで来た。色々なハレーションも起こし、反省している」と陳謝。その後、衆参両院の意見集約の状況を確認した。

 衆院側の茂木敏充・経済再生相らは「衆院は8割超が首相支持だ」と指摘。参院で一任を受けている吉田博美・参院幹事長は「(首相の)対抗馬を支援したい」と述べ、石破氏を支持する考えを示した。

 最終的に、派として支持を一本化することは見送り、衆院は大勢が首相支持であること、参院は吉田氏に一任することを確認。衆参それぞれで、大勢と異なる対応を取る議員に対しては「圧力をかけない」(幹部)ことを申し合わせた。9日に長野市で開く派閥会合で正式決定する。

 竹下氏は幹部会合に先立ち、派閥幹部に電話で「個人として石破さんを応援したい」と伝えていたが、会合では「私個人はもう少し考えたい」と述べるにとどめた。

 総裁選をめぐっては、党内7派閥のうち、首相の出身派閥の細田派(94人)に加え、麻生派(59人)、岸田派(48人)、二階派(44人)の4派閥が首相支持を決定。石原派も9日の幹部会合で、首相を支持する方針を決める。石破氏は、石破派(20人)と竹下派の一部から支援を受ける見通しとなった。(久永隆一、南彰)