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 イスラエル軍によると、8日夜から9日にかけて、パレスチナ自治区ガザ地区からイスラエルに向け、約180発のロケット弾や迫撃砲弾が発射された。これに対して同軍は、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの軍事施設などに大規模な報復空爆を実施。ガザの保健省によると、ハマス戦闘員のほか、23歳の妊娠中の女性と1歳の娘が巻き添えになり、計3人が死亡した。

 一方、ガザ地区から発射された砲弾のうち、30発以上は対空防衛システムで迎撃されたが、数発は同国南部の市街地に着弾。イスラエル軍によると、市民ら7人が負傷した。

 ガザ地区とイスラエルの境界付近では、イスラエルや米国への抗議デモが3月末から続いている。5月末からはイスラエル軍とハマスの大規模な攻撃の応酬が断続的に行われ、エジプトや国連などが戦闘停止に向けて仲介を続けていた。

 国連のムラデノフ特別調整官(中東和平担当)は9日の声明で、「現在の(衝突の)激化を抑えられなければ状況は急速に悪化し、壊滅的な結果をもたらすおそれがある」と警告した。(エルサレム=渡辺丘)