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 御嶽山のふもとにある長野県木曽町で10日、信州総文祭のダンス部門が始まった。多くの犠牲者をだした噴火から4年。高校生のパワーで町に元気を取り戻したい――。そんな願いで、町は会場に立候補した。

 会場の木曽文化公園文化ホール。ステージでは朝から、様々に装いを凝らした高校生たちが軽快にステップを踏み、ヒップホップやジャズを披露。満席の観客席から喝采が飛んだ。

 大規模なダンス部門が総文祭で開催されるのは初めて。誘致に町が手を挙げたのは、噴火の記憶が色濃く残る3年前のことだ。噴火直後には被害のなかった市街地も含め宿泊客が半減するなど活気を失っていた。ダンス部門の参加者や応援者を招き入れ、町を再び盛り上げようと考えた。

 「元気な印象で、笑顔がすばらしいダンスがいいと思った」と、当時教育長として誘致に関わった邑上(むらかみ)豊美さん(64)は振り返る。「町の子も参加者との交流を通して刺激を受ける。参加者も文化や自然が豊かなこの町を好きになってくれるだろう」。2016年6月に会場に決定。この日のために準備してきた。

 最初に踊った長野県上田東高校3年の近藤萌々花(ももか)さんは「思いっきりはじけた演技ができた。観客を引き込めた」と満足そう。友だちと集合してバスで来場した地元の小学生の漆脇綺珂(あやか)さん(10)は「こんなにたくさん人がいるのは珍しい。色んなダンスが見られて楽しい」と喜んだ。(森本未紀)