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 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の急逝で、9月にも実施される県知事選。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する「オール沖縄」は、現職知事という本命候補を失い、白紙からの選考となった。一方、佐喜真(さきま)淳(あつし)・宜野湾市長の擁立を決めた自民県連も準備を加速させる。

 9日午前、翁長氏の自宅を弔問で訪れた自由党の玉城(たまき)デニー衆院議員(沖縄3区)は翁長氏の後継候補の人選について「まったくのゼロからだ」と語った。翁長氏を支えてきた県議らとの話では、「知事の考えを継承できる人ということでは一致している」とした。

 知事与党の県議らは8日夜、緊急に集まって対応を協議。遺族への配慮から、13日の葬儀が終わるまでは後継候補の人選はしないことにしたというが、選考が難航する可能性もある。

 県政奪還を目指す自民党沖縄県連は9日午前に緊急の会合を開き、選挙態勢を話し合った。知事選の投開票日は9月23日か30日が有力視されており、佐喜真氏の後任を決める宜野湾市長選との同日選も視野に入れる。佐喜真氏は来週にも立候補を表明する見通し。

 自民党が9月20日投開票で調整している総裁選とも時期が重なる。安倍晋三首相を支持する各派閥が総裁選に力を入れる中だが、知事選は二階俊博幹事長が中心に対応するという。

 県連幹部は、知事選が「弔い合戦」の色合いが濃くなることを懸念する。菅義偉官房長官は9日の記者会見で「辺野古移設が唯一の解決策であることに変わりはない」と計画通り進める方針を表明した。だが、辺野古沿岸への土砂投入が、県民の大きな反発を呼ぶ可能性が取り沙汰されており、首相官邸内には、延期の判断が必要になるとの見方もある。

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