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 内戦が続く中東イエメンの北部サアダで9日、子どもたちを乗せたバスが攻撃を受け、数十人が死傷した。赤十字国際委員会(ICRC)がツイッターで明らかにした。ロイター通信は、地元当局者の話として43人が死亡、61人が負傷したと伝えた。

 イエメンでは、2015年からハディ暫定政権と反政府武装組織フーシの対立が内戦に陥り、政権側を支援するサウジアラビア主導の有志連合が軍事介入して空爆を続けている。

 フーシは対抗してサウジに向けてミサイルを発射している。8日にはサウジ側で、ミサイルを迎撃した際にできた破片に当たって1人が死亡、11人がけがをした。サウジの国営通信によると、有志連合の報道官は今回のサアダの空爆は、これに対する「正当な軍事行動」だと主張。フーシが子どもたちを「人間の盾」にしたと非難した。

 イエメン内戦をめぐっては、国連特使が暫定政権側とフーシ側の双方と停戦に向けた交渉を続けているが難航。9月にはジュネーブで和平に向けた枠組みについて話し合うため特使が双方へ呼びかけるとしているが、実現するかは不透明だ。(イスタンブール=高野裕介)