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 審査対象は40歳以上。競うのはピアノの技量でなく、表現力と「演奏する喜び」。呼び名は「コンクール」でなく「カーニバル」。ピアニストで指揮者の岡原慎也・大阪音大教授が立ち上げた「40歳からの大人のピアノカーニバル op.1」が、17日から参加申し込みを受け付ける。「音楽は人生を豊かにする。その原点に立ち返り、大人が勝ち負けを忘れて楽しむ場を作りたい」と語る。

 予選にあたる「プレ・カーニバル」を、11月3・4日に大阪市中央区の三木楽器開成館サロンで開く(定員120人)。11月10日には東京、12月16日には福岡でもある(定員各60人)。申し込みは10月3日まで。本選となる「カーニバル」は来年3月30日、東京都新宿区の音楽の友ホールで行う。

 曲はすべて自由で、「クラシック部門」「ポピュラー部門」「連弾部門」「アンサンブル部門」「ドイツリート部門」に分かれる。対象は初心者を含む40歳以上。複数の場合、参加者の誰かが40歳以上なら可だ。

 「日本のピアノ教育は子どもと若い人に偏っていて、せっかくピアノを習っても大人になって活躍する場、楽しむ場がないのが不満だった」と岡原教授。

 「若いうちは勝ち負けを競って技術を磨くのも必要だが、人生後半にさしかかった大人はもういいでしょう。自由に弾いて楽しんだらいい。子どもたちに向けて、本来の音楽との付き合い方を体現してみせれば、日本の音楽文化が成熟すると思う」

 審査員は岡原教授のほか、「いろいろな角度から自己表現を評価してみたい」という趣旨から、ABCアナウンサーの堀江政生さん、劇作家・演出家・演劇プロデューサーの増田雄さんら多彩な顔ぶれをそろえた。

 本選のカーニバルでは順位はつけないが、「メルセデス・ベンツ賞」「三木楽器賞」など協賛・協力企業から提供される賞を贈る。特に優れていると認められた出場者は、岡原教授が会長を務める日本ドイツリート協会が来夏にウィーンで行うコンサートに出演できるという。

 詳しくは、大人MUSICA事務局(www.otonamusica.com)へ。(小原篤