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 金足農の選手たちは甲子園入りに合わせて、帽子を新調した。おのおのがつばの裏に言葉を書いている。

 「志」の文字を書いたのは大友朝陽(あさひ)選手(3年)。「1度決めたことは曲げたくない」と、前の試合用の帽子にも記していた文字を選んだ。

 大阪入り後もその気持ちは変わらなかった。「甲子園でプレーできるからこそ、自分がやってきたことを思い切りやりたい」と言い切る。

 「彪(ひゅう)」の字は、菊地彪吾(ひゅうご)選手(同)。帽子を受け取ってすぐに、字が上手と評判の吉田輝星(こうせい)投手(同)に書いてもらった。「自分の帽子とわかりやすい」と満足げに話す。

 菊地亮太捕手(同)は寝ているときに、吉田投手に「太」と書かれた。菊地捕手は由来不明の文字に苦笑いするも、チームの雰囲気の良さをのぞかせる。

 高橋佑輔選手(同)の練習用の帽子には「負けに不思議なし!」の文字と、昨夏の秋田大会で「あと1歩で」敗れた明桜、昨秋の県大会で「あと1点」で敗れた角館の名が、試合日とともに書かれている。「もう悔しい思いはしたくない」。帽子を見ながら、冬期間の練習に耐えてきた。

 甲子園でも、悔いの残るプレーはしたくない。「一球一球全力で、勝ち続けます」と宣言した。(神野勇人)