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(10日、J1 ガ大阪2―1FC東京)

 試合終了とともに、ガ大阪の宮本恒靖監督が両手でガッツポーズ。そしてコーチ陣と抱き合った。就任4戦目。劇的な初勝利にクールな41歳が喜びを爆発させた。

 1―1の後半50分。高宇洋の縦パスをペナルティーエリア内で受けたアデミウソンが反転しながら左足を振り抜く。9試合ぶりの白星に導くゴールが右サイドネットに突き刺さった。

 前半34分に先制した。ただ前節の名古屋戦は2点リードを後半でひっくり返された。その前の磐田戦も後半追加時間に追いつかれている。東口順昭は語っていた。「90分での戦い方を考えないといけない」

 ズルズルと引いてはいけない。後半、攻め込まれはしたもののカウンターで2点目を狙った。だが、後半41分に失点。またも同じ展開か。そんな空気が流れた中での勝ち越し点だった。

 因縁の相手でもあった。FC東京を率いるのは、昨季まで5年間ガ大阪を指揮した長谷川健太監督。退任後、初めてパナスタに戻ってきた敵将に対し、客席からは大ブーイングが飛んだ。2014年には3冠を達成したが、昨季は10位。「勝てないガンバを作った」という厳しい見方がサポーターの中にはある。そんなモヤモヤとした思いも吹き飛ばす結末だった。

 試合後、宮本監督はピッチで円陣を作って選手に呼びかけた。「ありがとう。この勝利を次につなげよう」。暫定16位で、降格圏から抜け出したわけではない。ここからが勝負だと、指揮官は心得ている。(岩佐友)

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