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(10日、高校野球 奈良大付4―1羽黒)

 九回2死までいって、羽黒の先発で2年生右腕の篠田は交代を告げられた。「頼みます」と3年の金子に後を託した。146球。ベンチに戻るときに甲子園を包んだ温かい拍手が、粘投ぶりを表していた。

 苦手な序盤。先頭の宮川に中堅への二塁打を許し、次打者での味方の悪送球で先取点を許した。それよりも「あれだけが悔しい」と言った失投は、五回無死一塁での一球。またも宮川にやられた。落ち切らずに真ん中付近に入ったスプリットを右中間席に運ばれた。

 その後は、良くなかった変化球を捨てた。狙われるのを覚悟で投げ続けた直球は終盤でも140キロに届いた。それでも、4失点の投球に手ごたえはない。「来年戻ってくる」。甲子園の土は持ち帰らなかった。

     ◇

 羽黒の中堅を守る2年生の中島が好守を連発した。八回無死二、三塁、中越えへの飛球を一直線に追い、倒れ込みながら好捕。犠飛にはなったが、最少失点にとどめた。九回1死二塁では中前安打に反応し、本塁へワンバウンド返球で補殺に。しかし、好プレーは実らず惜敗。「いい流れが来ればと思ったけど……悔しい。来年リベンジします」

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