[PR]

 競泳のパンパシフィック選手権第2日は10日、東京辰巳国際水泳場で男子200メートルバタフライがあり、2017年世界選手権銅メダルの瀬戸大也(ANA)が1分54秒34で優勝した。

ハラハラのレース展開

 右ひとさし指を突き上げた。金メダルだけを狙った男子200メートルバタフライで、瀬戸大也が1分54秒34の逆転勝ちで大会2連覇。「周りを見渡しても自分の実力がいちばん上。金メダルにホッとしている」

 最初の50メートルは25秒27の首位ターン。100メートルと150メートルの時点ではデデウス(ブラジル)に先行されたが、見せ場はここから。「腕が上がらなかったけど絶対負けられない。きつかったけど耐え抜けた」

 最後の50メートルでついにとらえた。自己ベスト1分54秒03に0秒31及ばなかったが、50メートル以降のラップタイムを29秒台でまとめた踏ん張りが逆転につながった。

 約9時間前にあった予選では全体3位。「体が重く、足も疲労が残っていた」。前夜の400メートル個人メドレーで3位に終わった疲れが残っていた。いつもは丁寧に取材に応じる話し好きが、「しっかりクールダウンしたいので、もういいですか?」と手短に切り上げたほど。通常は1時間半の仮眠を2時間以上に延ばし、回復を待った。

 パンパシフィック選手権の日本開催は16年ぶり。その横浜大会では、男子平泳ぎの北島康介さんを「出待ち」してサインをねだり、写真を撮ってもらった。

 「いつか、そういう選手になりたい」と誓った瀬戸は今、メダルを狙うだけでなく、子どもたちに夢を与える存在になることも意識する。今大会、地元・埼玉のイベントで男の子3人に、購入したチケットをプレゼントした。「目標の子どもたちのヒーローに少し届いたかな」。ハラハラのレースを制する役者ぶりに、満足げだった。(能田英二)

こんなニュースも