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(11日、高校野球 愛工大名電10―0白山)

 初出場で甲子園を沸かせた白山。ベンチでは、川本牧子部長も懸命に声を出した。念願だった甲子園のゲームを味わい、「ここを目指して選手たちはがんばってきてくれた。その姿をみなさんに見てもらえて、幸せだと思った。最後の最後まで大歓声をもらえたのは(うれしくて)言葉にならなかった」と涙ぐんだ。

 川本部長は、父親が少年野球チームの監督だった影響で、小学校の頃に野球をプレーした。甲子園にあこがれ、高校の時にマネジャーを志望したが、募集がなく、夢がかなわなかった。

 一度は野球から離れたが、高校教諭になってから野球好きが認められて、野球部の顧問を務め、白山でも部長を任され、3人の子どもを育てながら務めた。「先生を甲子園に連れて行く」という生徒の言葉通り、夢がかなった。

 晴れの甲子園では、見学会の時に、打席でスイングし、高野連から注意を受ける一幕もあった。「神聖な場所でもあるので、私自身考えるところはあった」

 甲子園入りしてからは、慣れないホテル生活で、野菜が不足しがちな選手に声をかけるなど、ストレス無く過ごせるよう食事や睡眠をケアしてきた。

 選手は甲子園でも堂々とプレーした。川本部長は試合終了後、愛工大名電の校歌をかみしめるように聴いた。「家族の協力なくては、部長としてここまで選手を支えられなかった。来年の夏はまた一から。甲子園はずっとあこがれの場所です」と声を詰まらせた。(村井隼人)

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