【動画】東京理科大で高校生が洪水体験=小林舞子撮影
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 洪水時に避難する難しさや危険性を知ってもらおうと、千葉県野田市の東京理科大で11日開かれたオープンキャンパスに、巨大な装置を使った洪水体験のコーナーが登場した。参加した高校生らは、ひざ丈ほどの水深でも「水の重みで足が上がらない」などと口にしながら、歩くのに苦戦していた。

 企画したのは河川工学が専門の二瓶泰雄教授の研究室。この日は全長20メートル、幅1メートルの大型水路実験装置に深さ50センチほどの水を張った。安全のため流速はゼロにしたが、実際の洪水に近づけるため、水を濁らせ、底には障害物を複数置いた。参加者は手にした棒で見えない障害物を確かめ、ロープをつたいながら慎重に歩いた。

 埼玉県上尾市の高校2年、大高愛未さん(17)は「浅いので簡単に歩けるかと思ったけど、水圧でなかなか前に進めなかった」。一緒に来た同市の本間未夢さん(16)は「高齢の方は障害物がなくても歩くのは難しそう。棒があると歩きやすいことが分かりました」。茨城県古河市の男子高校生(15)は「流れがあればこの深さでも危ないと思った」と語った。

 二瓶教授は「実際の洪水は濁りや流速もあり、プールを歩くようなわけにはいかない。水深50センチでも歩くのは大変だ。浸水前の避難がいかに大切か理解してもらえれば」と話していた。

 この日、参加者はぬれないように胸まである胴長靴を着用した。だが実際の避難時は、長靴は水が入ると歩きづらいため、「スニーカーなど歩きやすい靴を履いて欲しい」。また胴長靴は頭部を下にして浮きやすく危険なため、「避難時に胴長は着用しないで」と二瓶教授は呼びかけている。(小林舞子)

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